アメリカ横断旅行記(30)ハリウッドよ永遠に |
興奮のホテルカリフォルニアから一夜明けて、11月22日。
毎日毎日、カリフォルニアの青い空。
爽快な気候はこの街の代え難い魅力だ。ずっとこれだったらこれだったで、案外飽きてしまうものかも知れないけれど。
西海岸なハンバーガーを求めて、ハリウッドのイネナウトバーガー(In-N-Out Burger)に来たら残念ながらお休み。結局行けずじまいで日本に帰ることになった。
メルズドライヴインを発見!
『アメリカン・グラフィティ』に出てくるあのメルズドライヴインだ!
とは言っても、ここはもちろんロケ地ではなくて、いわゆるテーマレストランだ。
USJにあるのと同じようなもんだけど、ここはカリフォルニアだ。フェイクでもよりリアルに近いフェイク、入店せずにいられようか、いや、いられない(反語)。
…と期待してたら、マッチョで無愛想なおっさんがのしのしやって来た。
なんだよまったくもう。
まあ、現実はそんなもんだ。
確かに多かったけど、まあサラダだし、胃にもたれることもないからいいや。
それからハンバーガーも食べる。
ダメだ、ずっとこんな調子でやってると、日本に帰ってから腹が減って困ってしまう。
食後は腹ごなしにハリウッド散歩。
ハリウッドのシンボル、キャピトルレコードのビル。
異星人やら竜巻やらがロサンゼルスにやってくると、まず破壊されるところ。
例えば、映画『デイアフタートゥモロー』のこのワンシーン(0:26と01:17あたり)。
ここからメトロバスでウェストハリウッドに移動。
イーグルス関係でもうひとつ訪れたかったのが、このライブハウス『トルバドール』。
エルトン・ジョンやジェイムズ・テイラー、それから僕の大好きなトム・ウェイツやジャクソン・ブラウンなんかも歌った老舗のライブハウスで、イーグルスがこのバーのカウンターで結成されたという聖地のような場所。
隙間から店内を除き込む東洋から来た変質者。
残念ながらサンクスギビングでお店は閉まっている。
ここは名曲「Sad Cafe」のモデルになった店でもある。
「叶った夢、叶わなかった夢、残りは今もサッドカフェに置いて来たまま…」
というか、なんかイーグルスめぐりみたいになってしまったけど。
今後旅しても、アメリカ以外でこういうテンションの上がり方をする場所って、僕にとってはもうないだろうなあ。
音楽や映画や文学で、僕はずっとアメリカに対して特別な憧れを抱いてきたわけだから。
そういう意味では、いわゆる「海外旅行好き」の人と違って、僕は闇雲に外国を旅したいとは全然思わないし、世界一周にもアジアバックパッカー旅行にもまったく興味がない。
もちろん、ヨーロッパに行っても東南アジアに行っても、きっとそれなりに違った感動があるだろう。でもやっぱり、十代からの憧れを追いかけた今回のような旅は、人生でもう二度とないだろうと思う。
11月23日。
アメリカで丸一日を過ごす最後の日だ。
朝方はステイしているパサデナをぶらぶら歩いた。しかしいいところだなあ。
スパニッシュな感じが素敵。
NYだとコーヒー飲みたくなるけど、カリフォルニアならやっぱりキャッチーに、フレッシュなオレンジジュース! オレンジはその場で機械がぐりぐり絞ってくれたので、まことに新鮮でござるよ!
さて。
今日はこれからサンタモニカに行こう。
来て 来て 来て 来て サンタモ〜ニカ〜♪の、あのサンタモニカだ(自分何年生まれやねん)。
サンタモニカで太平洋、つまり日本の方向に沈む夕陽を見送って、この旅の終わりとしよう。まさに最終回にぴったりじゃないか。
というわけで、それは次回の最終回にて。
曲は、さっきのトルバドールの記憶をイーグルスがセンチメンタルに歌った名曲、The Sad Café...
つづく
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