岡山の春を歩く(2)雨のそぼ降る倉敷 |
倉敷は雨模様。
春のはじめの雨ではなく、冬の終わりの雨という感じだった。
観光客もみんな傘をさして歩いている。写真を撮りづらいのを別にすれば、こういう感じも悪くない。だって倉敷だもの。
古い町並みもディズニーランド化しちゃうと、やっぱりイヤだもんね。
旅人のワガママかも知れないけど。
旅先で素敵な景色に出会うコツは、みんなが歩く道から少し逸れたところを通ることだと思う。
通りを歩く人には見えない桜が、距離を置くと見えたりする。
旅は「人生、他人からちょっとズレても、ズレたなりにいいことがあるもんだ」と教えてくれる。
アイビースクエアの裏の桜。
誰もいないアイビースクエアの中庭。
江戸時代の町並みからこんな近代遺産、果ては日本屈指の私立美術館まであって、倉敷はなんともズルい町だ。中規模の都市としては金沢と双璧を成すズルさと言える。困ったものである。
定番、河畔の風景。
大原美術館。
今みたいに、何かあれば寄ってたかって足を引っ張る大衆やメディアの目を気にする以前に、資産家や文化人はそれ相応の社会的責任や使命を負っていたんじゃないだろうか。
今の日本はなんだか泥んこ相撲みたいな社会になってしまった。
何のかのとエラそうなことを言いながら、実は僕は大原美術館に入ったことがない。
美学芸術学科を出ているくせに、だ。
だから今回はいい機会と思って、いざ入館してみよう!
…って、ん?
…ん??
ワッダザフォックセイ!
ハッティハッティハッティホウ!!
ハッティハッティハッティホウ!!
時計を見たらもう4時半だった。
まあこればかりは仕方がない。大原はあきらめてまたいつかの楽しみにとっておこう。
美術館の前の有名な喫茶店、エルグレコ。
はい、絵になる。
というところで、続きはまた次回。
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