山口&広島の旅(2)ダメ押しの岩国、そして広島へ |
二度目の探訪が楽しい土地もあれば、退屈に思えてしまう土地もある。
岩国は僕にとって後者だったようで、ぶらぶら歩いていてもあまり気分が盛り上がらない。鞆の浦とか尾道くらいの規模で濃厚な町並みが残っていたら何回来ても楽しいんだけど、岩国の観光エリアは静かにきれいにまとまりすぎているように思う。生活感が希薄でちょっとテーマパーク化しているというか。
※念の為言っておくけど、個人的な意見なのでなにも岩国がつまんないとか、そういうことではありません。僕も初めての時はけっこう楽しめたので、まだ行ったことのない人にはおすすめします。
錦帯橋の写真もまたなんぼか載せておこう。
桜の頃の写真を見たけど、その季節はかなりの絶景を楽しめそうだ。
鮎釣りをする人もおっちゃんも。こんなとこで釣ってたら観光客に写真撮られまくりだ。
二度目の岩国、このまま予定調和的アンチクライマックスで終わるわけにはいかない。
ちょっとだけ(あくまでちょっとだけ)軌道をはずれてこそ僕だ。
観光エリアから少し遠ざかって町を歩いてみよう。
料理屋さんの前のいけすには美しいアマゴが。
歩いているとヒナビた商店街が現れた。
これこれ、こういうのがないと僕はダメなんですよ。
急勾配な神社を発見。もちろん行ってみる。
雨の前で湿気が多いのか汗が吹き出してくる。涼しくなったようで、まだまだ夏もねばっているらしい。
なんか妙にイラストがかわいらしおす。
神社の本殿。
調べてみると、椎尾八幡宮という平安時代末期に創建されたかなり古い神社らしい。西日本は古いものが何気なく生活の中に現れるので旅していても楽しい。
境内にはハンミョウがいた。
山道などで人の先へ先へ案内するように飛ぶことから「道教え」とも呼ばれている甲虫。ハンミョウに出会うのもずいぶん久しぶりで、なんだか懐かしい気持ちになった。
上からは錦帯橋もちゃんと見える。
一度目の時に見られなかったものも見られたわけだし、そろそろバスで駅に戻ろう。
山陽本線で再び東へ進路を戻し、広島方面へ出発だ。さらば岩国。
岩国から小一時間。
宿のチェックインのため広島駅の一駅西の横川(よこがわ)で下車。
どうやら中心の八丁堀・紙屋町のサブ繁華街?ポジションらしい。神戸で言えば三宮・元町に対する神戸駅〜新開地あたりといったところか。また新開地同様、最近はサブカル&アートな人たちが密かにこの下町を盛り上げているようだ。
チェックインを済ませて広島の街へ繰り出そう。
地図を見ると、横川から八丁堀までは3キロくらい。路面電車もあるが、このくらいなら迷わず歩くのだ。旅は歩いてなんぼじゃけんね。
川沿いを歩くと、基町アパート群が見える。芦屋浜のにも似たマッシブな存在感に萌えじゃ。
視線を上げると、空一面にうろこ雲。広島の平和な秋空じゃ。
広島カープの名の由来となった鯉城こと広島城までやってきた。
毛利氏の居城だった広島城は近代には大本営が置かれたこともあり、最終的には原爆で破壊されることになる。
現在の天守は1958年の再建。今まであまりイメージがなかったけど、近くで見るとかなりカッコいい。華やかさこそないが、いぶし銀のような渋さが何とも言えずよろしい。
南へしばらく歩くと、広島の中心・八丁堀だ。
あ、あれれ…天満屋がなくなっとるがな! 電器屋になっとるがな! 広島天満屋はちょっと縁もゆかりもある場所だったので、わしゃショックやがな!
世の無常…行く川の流れは絶えずして…
動揺してしまったが、これから大学時代の友人(広島人で今年になって地元に戻った)と会うことになっている。
晩ご飯はもちろん、そう! お好み焼じゃ!
つづく
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