アメリカ横断旅行記(3)シータック空港へ |
前回はシアトルのHさんに助けてもらったエピソードだけで終わってしまったので、話を2012年の10月26日に戻そう。
ビクトリアから国境を越えてシアトルの港についた僕は、Hさんに車で迎えに来てもらって、なつかしい丘の上のおうちに連れて行ってもらう。
アメリカ人の旦那さんにもこれからの旅のアドバイスももらい(「困ったことがあれば連絡してきなさい」)、Hさんにはこんな便利グッズをもらった。
もちろん基本はカードを使うが、現金が必要な場面もあるから、用心しておくに越したことはない。
実はキャッシュを分けておいたことがこの旅の後半で役に立つことになるんだけど、それはまたその時に書くことにしよう(色々と起こるんだな、この旅も)。
この日はちょうど末娘のAちゃんの9歳の誕生日だったので(そう言えば前は旦那さんの誕生日だった。なんだかこういう時を狙ってお邪魔しているみたいだ)、またそのお祝いに参加したり、ワインまでいただいたり、Hさんのお友達も交えて深夜までうだうだ話し込んだりしているうちにシアトルの夜は更けていく。
4時くらいになってようやく、もはやシアトルの親戚の家、という感じで図々しくも安らかに眠りについた。
そして、シアトルを発つ朝。
ノースウェストおなじみの雨が降っている。気候はビクトリアとほとんど同じ感じで、ふとまだカナダにいるような気分になってしまうけれど、ここはもちろんアメリカだ。
冷たい雨の中、Hさんに車でシータック空港に送ってもらう。
まったく、何から何までお世話になりっぱなしだった。
ここでもう、いわばホームであるビクトリア・シアトルから離れることになる。
(※読んで下さっているHさんおよびそのお友達のみなさん、これでとりあえずHさん登場シーンは終わりです。…が、どうぞ引き続きお楽しみ下さい。)
1ヶ月後、ロサンゼルスを出て成田に向かうボーイングの中で、僕は一体何を思うだろう?
たぶんそこに至るまでに、いくつかのこまごましたトラブルも起こるだろう。
でもそれはそれとして、きっと素敵な出会いもあるはずだ。
でも実際この後僕がニューヨークで遭遇したのは、とても「こまごました」では済まされない巨大なトラブルだった…。
何はともあれ、ここからが本当の旅のはじまり。
今日の曲もイーグルスで、Take it easy...
つづく
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