アメリカ横断旅行記(13)アメリカの大阪としてのシカゴ |
シカゴまで来たので、今どのあたりか地図で見てみよう。
Aがニューヨーク、Bがフィラデルフィア、CがワシントンDC、そしてDが今いるシカゴ。かなりの距離ではあるけれど、横断旅のゴール、ロサンゼルスはまだはるか彼方だ。
さて。
シカゴ観光の前にホステルにチェックイン。
実を言うとホステルみたいな宿はあまり得意ではないんだけど、ここは文句なく良かった。広いし清潔だしスタッフの感じがいい。シカゴのHostelling International、オススメします。
シカゴでは建築めぐりの他に、ご当地グルメの制覇もしときたい。
知らない人のために言っとくと、シカゴ名物と言えば、ディープディッシュピザ、スペアリブ、ホットドッグなのです。
まずはホステルの感じのいいおっちゃんが教えてくれた、このお店でスペアリブを堪能!!
あばらの柔らかい肉をじっくり焼き上げて、甘辛のBBQソースでこってりコーティング。う、う、うまい!
そう言えば、Nさんとのタイ料理を除けば、久しぶりのまともな(つまりチップが要る)レストランだなあ。
おいしいものを食べてご機嫌になったところで、早速シカゴの街を散策だ。
ビルマニアのみならず、アメリカでは一般にもシカゴは建築の街として有名(らしい)。
街にはシカゴ建築財団のセンターがあって、併設のショップには建築好き垂涎の品々が! こりゃ最終日に来なきゃね。
ヤバい。シカゴに来て変態値が急上昇している…
こちらは建築財団とは関係のないシカゴのお土産屋さん。
かの有名なマフィア、アル・カポネグッズがいっぱい。案外、愛されているようだ。
晩年は脱税などで罪に問われてアルカトラズにも送られる。そのあたりから狂人のようになり梅毒にも苦しめられるなどして、病院でみじめな最期を迎えたそうだ。確かに劇的な生涯かも知れない。
アル・カポネの亡き後も、シカゴの暗黒街には別のギャングスターが現れては消え、また映画『アンタッチャブル』などで題材にされたことから、「シカゴ=マフィアが暗躍する怖いところ」というイメージがついてしまっている人も多いようだけど、中心部を歩いている限り怖いことは全然ない(シカゴの名誉のために声を大にして言います)。
というかむしろ、シカゴの街は歩いてなんぼ、だ。
ニューヨークで言う五番街(あるいは東京で言う銀座)のようなマグニフィセントマイルというショッピング街もあるし、古いビルの多いざらりとした独特の景観は見ていてとても面白い。
街行く人々も、コンサバ系のシュッとしたオシャレな人が多かった。ハットとトレンチコートとか。
シカゴの名物ビルのひとつ、トウモロコシの形で有名なマリーナシティ。
アメリカ人ならこのビルを見ると、「ああ、シカゴね」となる(らしい)。
ところで、シカゴの街は僕に、日本のある大都市を思い出させる。
…それは、大阪。
例えば…
これ大阪↓
これシカゴ↓
これ大阪↓
これシカゴ↓
ね? ね? そう思いませんか??
ちなみに、大阪とシカゴは姉妹都市だ。
景観以外にも驚くほど共通点が多い。
水の都であるところ、建築が面白いところ(ちなみにシカゴはルイス・サリバン、大阪は安藤忠雄という建築界の大スターを生んでいる)、古くから流通の要で商工業で繁栄し、最近ちょっと停滞気味なところ(どちらもロサンゼルス、横浜という新興都市に人口で抜かれている)、「世界のNY、TOKYO」に対してあくまでドメスティックなところ、そのNY(東京)への強烈な対抗心、美食へのこだわり、ストリートフードのクオリティ(シカゴはホットドッグ、大阪はたこ焼)、地元球団への熱狂、マフィアの存在、権威を嫌う庶民文化、ソウルフルな音楽文化、マイノリティのパワー(シカゴは黒人、大阪は韓国系)、気さくな人々…などなど、挙げればキリがない。
色々シツコく書いたけど、以上の理由から、「シカゴはアメリカの大阪である」とここに宣言してもよろしいでしょうか? よろしいですね?
はい、決定。
ニューヨークは東京、シカゴは大阪。
さて。
大阪のことはおいといて、シカゴに戻ろう。
日本だけでなく世界中で街に溶け込んでいるマクドナルド、実はシカゴ郊外生まれだ。
これは街中にあるマクドナルド誕生50年を記念した店舗。
でも最近は健康志向でアメリカでもサブウェイの店舗数の方が多いとか。
シカゴの超高層ビルは、すごい。
香港や上海のバブリーな感じもすごかったけど、シカゴはこの古くて渋い味わいがまたよろしい。
シカゴは数えきれないくらい多くの映画ロケに使われている(時にニューヨークの景色として)。
シカゴの夜景が、これまた想像を絶するすごさなんだけど(なんかシカゴ大絶賛だな)、それは次回に。
締めの曲は、シカゴジャズの代表選手、エディー・コンドンで、Chicago...
つづく
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