岡山の春を歩く(1)曇天の桜並木 |
土曜はほとんど雨だったし、日曜も晴れたかと思えば雨が降ってきたりとあまりいい天気とは言えなかったけれど、とりあえず桜と桃の花を見ることはできた。
バスで岡山に行くのは初めてだったけど、これが往復で3千円ちょいとかなり安い。18きっぷの日帰りでなければ、これが一番リーズナボウな移動手段だろう。移動時間も3時間かからないので、急ぎでなければベストの方法だと思う。本を読んだりうとうとしたりしているうちに、すぐ岡山駅だ。
岡山駅には、カナダのビクトリアで出会った友人が来てくれた。
彼女は学年は違ったけれど僕と小学校が同じで、また大学でも共通の知り合いがいるというかなり珍しい巡り合わせだった。今回は僕がビクトリアからアメリカ横断に旅立つ前にみんなで会って以来、1年半ぶり。
2時過ぎまで空いているということだったので、歩いて旭川まで桜を見に行った。
幼少期を岡山で過ごしたので、桜と言えば土手に弓なりに続くこの桜並木がまず思い浮かぶ。
ここで花見をした具体的な思い出があるわけではないんだけど。
後楽園側の桜のトンネル。
満開はもう過ぎて、ぼちぼち散り始めている時期だ。
花が花として美しい時期は本当に短い。ぼんやりしていると、春が空白のまま過ぎてしまう。
橋を渡って、市街地に戻る。
途中の出石町界隈は、レトロな建物に雑貨屋などが入っていて、大阪・中崎町的な盛り上がりを見せているみたいだ。
友人は時々食べに来るそうだ。カジュアルだけれど、どの料理もきちんと作られていておいしかった。僕らがスープを飲んでからコーヒーを終えるまで、店内はずっと満席だった。
岡山駅に戻って、これから仕事に出る友人と別れる。
さて。
今にも雨が降り出しそうなこの曇天、どうしたものか。
ねえ、桃太郎さん。
雨でもそれなりにいい感じのところ…となると、倉敷ぐらいだな。
残念ながら岡山の街は「雨が降ってもそれはそれでいい雰囲気」ということにはならない。
岡山と倉敷を、名古屋と京都に置き換えると分かってもらえるかと思う(偏った見方で申し訳ないけれど)。
というわけで、電車で倉敷に行くことにした。
雨だから、天下の大原美術館に行くというのもアリだな。
岡山から倉敷までは20分もかからない。三ノ宮〜垂水くらいのご近所感覚だ。
で、到着した倉敷もこの天気。ぽつぽつ雨も降り出した。
鶴形山の高台より。
ここまでの町並保存は確かに大したものだと思う。
というところで、続きは次回。
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