ちょっと間が空いたけど、九州旅のつづき。
13時半頃熊本を出て、鹿児島本線を南へ。
30分ちょっとで、乗換駅の八代に到着。
待ち時間が少しあったので、駅周りを少しぶらぶらしてみた。
う〜ん、駅周辺は割にうらぶれた雰囲気だ。東北旅の時に同じく乗り換えで寄った大館とか能代とかに近い感じ。城跡もある町の中心は駅から離れているので、そこまで行けばそんなこともないのかな。
ぱたぱたと音がするので見上げると、不吉なメタファーのように、2機の軍機が空を横切って行く。どこへ向かうんだろう?
八代駅に戻り、肥薩線の人吉行きに乗車。
山あいを走る列車の車窓からは、日本三大急流のひとつ、球磨川が見える。川下りやラフティングなどでも有名らしいけど、昨夜の大雨の後で濁流になっていた。
1時間ちょっとで人吉駅に到着。
少しひんやりとした空気に、ヒノキのような森のにおいが混じっている。
ここでは1時間以上待ち時間があるので、少しだけ観光しておこう。こういうユルさも18きっぷ旅の良いところ。
駅のプラットホームには、郷土玩具のきじ馬が行儀良く繋がれていた。
これ、ちょっと欲しいなあ。部屋に置くにはデカすぎるけど。
人吉駅前。
ちょっと歩いただけだけど、よりカジュアルな(?)雰囲気だった八代に比べて、人吉はしっとりとした穏やかな雰囲気の町だった。同じ県でも、それぞれに町の毛色みたいなものがあって面白い。
時間がたっぷりあるというわけでもないので、訪れるスポットを青井阿蘇神社に搾ることにした。
人吉には、人吉城跡や古い町並みが残る鍛冶屋町通りなどいくつか訪れたい名所もあるんだけど、今回は割愛。と言っても、また来る機会があるかどうかは分からない。九州は行きたいところが多すぎるからなあ。
朱色の橋の向こうには…
うわー、なんかこれ、すごいなあ。こんな茅葺きの社殿は見たことがない。
青井阿蘇神社は806年創建で、現在の建物は1609年から4年ほどかけて造営されたもの。これらは熊本県で初の国宝指定を受けている。
なんちゅうか、古代遺跡みたいな趣。
伊勢神宮みたいに、境内にはニワトリが何羽もいた。
ぶらぶらしていると、突如バケツをひっくり返したような大雨が!
屋根の下でしばらく雨宿りして待たなければならなかった。初日も二日目も天候に恵まれない九州旅。でも振り返ってみると、こんな雨も思い出になっていたりする。
雨宿りで少し時間を取ってしまったので、神社の他には何も見ないまま駅に戻る。
球磨川も雨でこんな状態。
17時すぎに再び電車に乗って、さらに南へ。
電車はひたすら山の中を進んで行く。熊本も鹿児島も大きな街なのに、その間はこんなに深い山で隔てられているのかと意外に思った。途中にはスイッチバックなんかもあって、僕は内田百閒の阿呆列車を思い出した。作品の中でヒマラヤ山系と一緒に百間がテンション上がってたのって、このあたりだったっけ? 思い出せない。
ちょうど1時間で、次の乗換駅吉松に到着。
なんか今回は記事が単調でごめんね〜。乗り換えの話ばかりなり。
この吉松駅は田舎の風景の中にぽつんとある駅で、辺境っぽい雰囲気がなかなかいい感じだった。個人的に結構ツボ。僕はやっぱりちょっと寂しい土地にグッと来てしまうらしい。
駅はひっそりと静まり返っている。
ほら、この感じが…
吉松駅から、次は本日最後の乗換駅、隼人駅に向かう。
車窓から見えた鮮やかな夕焼け。明日は晴れてくれるかなあ。
隼人駅。鹿児島に向かう電車は中高生でぎゅうぎゅう詰めだった。みんな独特の鹿児島訛りでしゃべっていて、僕には新鮮。
そして20時頃、ようやく鹿児島中央に到着!
西郷どんと桜島のイラスト入りでごわす!
駅を出たらどどーんと、梅田のHEPみたいな観覧車が!ダチョウ倶楽部の上島さんの「くるりんぱっ」の広告がちょっと面白い。
駅ビルもなんだか立派。街の規模は熊本の方が大きいけど、駅に関しては熊本より鹿児島の方がデカいな。
というわけで、ようやく鹿児島に着いたところで今日はここまで。
どうだね? 今回は移動ばかりで退屈だっただろう?
でも次回はもうちょい盛り上がると思うのでご安心ください。
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